最新のお知らせ
NEWS

「攻撃的行為及び誹謗中傷行為対策チーム」活動報告(2024年10月)

ANYCOLOR株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:田角陸。以下「当社」)は、ストーカー行為等の攻撃的行為やインターネット上での誹謗中傷行為に対応する目的で2020年9月に設置した「攻撃的行為及び誹謗中傷行為対策チーム」(以下「対策チーム」)の活動に関して、以下のとおり報告いたします。

◆ 対応件数

集計期間:2023年11月1日~2024年10月31日(以下「本集計期間」)
対応件数:124件
※ 2023年10月に発表いたしました活動報告(「攻撃的行為及び誹謗中傷行為対策チーム」活動報告(2023年10月))に関しましては、以下のページをご参照ください。
https://www.anycolor.co.jp/news/g1rwtzspzo

◆ 対応対象となった行為類型

当社は、本集計期間においても、以下のような行為に対して各種対策を講じてまいりました。
・名誉毀損等の誹謗中傷行為
・プライバシー権の侵害行為
・(当社所属ライバーのビジュアルの猥せつな意図での利用等)著作権を侵害する行為
・殺害予告等の脅迫行為
・ストーカー行為
・いわゆる「荒らし」行為
・その他、当社所属ライバー及び当社の権利を侵害し、その業務を妨害する行為
※ 当社は、以下のような行為を「荒らし行為」と位置付けております。
●YouTube等の動画投稿プラットフォームでの配信中に、配信を妨害する意図が認められる形でコメントを連投する行為
●X(旧Twitter)等のSNSにおいて、当社所属ライバーの活動を妨害する意図をもって、脈絡のない形で、①当社所属ライバー及び当社に関連するハッシュタグを付したツイートを連続して投稿する行為、または、②当社所属ライバーの投稿に対して連続したリプライを投稿する行為
・SNSアカウントでの害意をもったなりすまし行為 等

◆ 実施した対策の概要

本集計期間に対策チームが講じた対策は、以下のとおりとなります。
 
1 SNSでの権利侵害行為に対して
X(旧Twitter)をはじめとする各種SNSサービスにおいて、当社所属ライバーの名誉権またはプライバシー権を侵害する投稿を行っているアカウント主体に対する当該投稿の削除請求を行うとともに、対応が行われなかった場合に備え、都度SNS運営者に対する通報を実施いたしました。
また、当社が悪質と認めたアカウント主体については、当社所属ライバーとも連携のうえ、プロバイダ等に対する発信者情報開示請求を実施したうえで、民事・刑事両面からの責任追及を実施いたしました。
なお、当社所属ライバーになりすます形で悪意のある投稿や当社ガイドラインに規定する二次利用の範囲を逸脱した無断転載等を行っているアカウント主体に対しても同様の対応を実施いたしました。

2 「荒らし行為」に対して
YouTube等の動画投稿プラットフォームまたはX(旧Twitter)等のSNSにおいて、当社所属ライバーの活動を妨害する意図または当社所属ライバーを誹謗中傷する意図が認められる形でなされた「荒らし行為」に対して、営業権侵害または業務妨害等を理由とする民事・刑事両面からの責任追及を実施いたしました。
※ YouTube等の動画投稿プラットフォームで「荒らし行為」を行っていたアカウント主体に関する発信者情報開示請求に成功し、対象者に対して、営業権等の侵害を理由とする損害賠償請求を行った事案がございます。なお、対象者との間では、当社が提示する条件を受け入れる形での示談が成立いたしております。
※ 現在、動画投稿プラットフォーム及びX(旧Twitter)において「荒らし行為」を行っていた者に関する発信者情報開示請求に成功し、営業権等の侵害を理由として損害賠償請求訴訟を提起いたしております。また、対象者に対しては、併せて業務妨害罪を理由として刑事責任を追及する手続が進行中であり、既に警察により被害届が受理され捜査が開始されております。

3 「転載・切り抜き動画」に対して
当社ガイドラインに違反し、当社及び当社所属ライバーの業務の妨害につながる転載・切り抜き動画に対する削除請求を実施いたしました。
※ 2023年5月に開設した「【にじさんじ】切り抜きチャンネル登録用フォーム [NIJISANJI] Registration Form for YouTube Channels Uploading Video Clips」(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdBgjQvs_B-M9l5cky931yzmr8O2YHRQwLqMoTezKMPE-gO1Q/viewform)に登録されている各チャンネル管理者には、原則としてプラットフォーマーへの削除請求の前に事前連絡を行っております。しかし、当社が悪質と判断した場合にはこの限りではございません。

4 インターネット掲示板での権利侵害行為に対して
インターネット掲示板における、当社所属ライバーに対する名誉毀損、プライバシー権侵害につながる書き込みについて、当社所属ライバーとも連携のうえ、インターネット掲示板運営者に対する削除請求を実施いたしました。
※ 匿名掲示板において、当社所属ライバーの名誉権及びプライバシー権を侵害する投稿を行っていた者に関する発信者情報開示請求に成功し、対象者に対して、損害賠償請求を行った事案がございます。なお、対象者との間では、これによって生じた損害を賠償していただくことに加え、当社側(当社所属ライバーを含みます。)が提示する条件を受け入れる形での示談が成立いたしております。

5 殺害予告等に対して
当社所属ライバー及び当社に対して危害を加える旨の脅迫行為や当社所属ライバーに対するつきまとい行為について、当該事案の発生後速やかに所轄警察署に対する相談を行い、タレントの所在地近辺に警戒態勢を敷くなどの被害発生防止措置を実施いたしました。
※ 匿名掲示板において、当社所属ライバーに対する脅迫行為を行っている投稿者に関して、脅迫罪を理由とする刑事責任を追及する手続が進行中であり、既に警察により捜査が開始されております。
※ このほかにも、当社及び当社所属ライバーに危害を加える旨の告知がなされ、警察による捜査が行われている案件が複数ありますが、捜査に支障を来す可能性に鑑み、現時点では詳細な情報は伏せさせていただきます。

6 ブログサイトでの権利侵害行為に対して
当社所属ライバーの名誉またはプライバシー権を侵害する内容を含む記事を投稿するアフィリエイトブログサイト(いわゆる「まとめブログサイト」を含みます。)の運営者らに対して、該当記事の削除請求及び以後の同種侵害行為の予防請求を実施いたしました。
※ 本集計期間においては、当社所属ライバー及び当社の名誉、信用、その他の法的権利を不当に毀損・侵害する記事を多数投稿していた「まとめブログサイト」に対する法的請求を実施し、同サイトの閉鎖及び今後、媒体を問わず当社所属ライバー及び当社に対する権利侵害行為や誹謗中傷を助長する行為を行わない旨を含んだ示談が成立しております。

7 当社所属ライバーの名誉を毀損する形での著作権侵害に対して
当社所属ライバーの名誉を毀損する方法で、キャラクターイラストや3Dモデルにコラージュを施したものを動画投稿サイトやインターネット掲示板に掲載する行為について、著作権侵害を理由として、同サイト運営者またはインターネット掲示板運営者に対して削除請求を実施いたしました。
 当社は、当社所属ライバーの名誉を毀損する形での著作権侵害行為に対しては、名誉権侵害を理由とする責任追及だけでなく、著作権侵害、不正競争防止法違反を理由とする毅然とした対応(刑事的な責任追及を含みます。)を実施する姿勢をとっております。
※ 現在、X(旧Twitter)において、当社所属ライバーの名誉を毀損することを目的に、当該ライバーに関する著作権を侵害する投稿を行っていた者に関して発信者情報開示請求を行っております。

8 当社所属ライバーになりすまし詐欺行為を行った事案に対して
当社所属ライバーを名乗る人物が第三者との接触を図り、金銭や物品をだまし取る等
の被害が発生した事案について、当社として法的手続を含む調査を実施し、対象者を特定のうえ、同人との間での示談が成立いたしました。
なお、対象者と当社に被害をご報告くださった被害者との間で、金品の返還や損害の賠償に向けた協議が進行中であると聞き及んでおります。
 
9 その他の行為に対して
その他、本集計期間内に発生した、当社所属ライバー及び当社の権利や法律上の利益を不当に侵害する行為について、これを認知次第、法的対応を実施いたしました。
※ 外部クリエイターによる当社所属ライバーの権利や法律上の利益を不当に侵害する行為について、社内弁護士を中心に、関係者からの事情聴取を含めた事実調査を進め、加害者への法的責任の追及に向けた準備をいたしております。
※ X(旧Twitter)において、当社関係者になりすまし、当社所属ライバーの活動及び当社の業務を妨害する旨を投稿していた者に関する発信者情報開示請求が認められました。引き続き、同人に対する法的責任の追及に向けた対応を継続いたします。


以上、ご報告とさせていただきます。

◆ 本集計期間の活動に関する所感

当社の基本的な姿勢について

当社は、本集計期間中も、上記「対応対象となった行為類型」に記載した、当社所属ライバー及び当社に対する様々な態様の誹謗中傷行為及び攻撃的行為に対応してまいりました。

当社としては、論評の域を明らかに逸脱する形で、徒に当社所属ライバー及び当社の権利を侵害するものと認められる発信を決して看過いたしません。
そのため、本集計期間においては、こういった発信に対しては積極的に発信者情報開示請求、それに引き続く損害賠償請求、侮辱罪・名誉毀損罪・業務妨害罪・脅迫罪等を根拠とする刑事責任の追及を実施してまいりました。また、誹謗中傷行為の加害者に自らの言動の責任を取っていただく唯一の手段が法的責任の追及であること、当社の毅然とした姿勢が配信者をはじめとするクリエイターコミュニティの健全化に資すると考えられること等に照らし、当社は、誹謗中傷行為の加害者に対しては、民事・刑事の両側面でできる限り重い法的責任を追及させていただいております。この姿勢は今後も継続してまいります。

イレギュラーな誹謗中傷行為・攻撃的行為への対応について

当社では、「荒らし行為」をはじめとした、従前の裁判実務上必ずしも違法な誹謗中傷行為として認識されてこなかった態様の発信に関しても、それが当社所属ライバーの活動を妨害し、その名誉を毀損するものと認められる場合には、様々な法的アプローチをもって投稿者を特定し、投稿者に対する法的責任の追及を行っております。
これらのイレギュラーな誹謗中傷行為に関する裁判においても、当社側の請求が安定して認められるようになってきており、誹謗中傷問題に関する司法を取り巻く状況が被害者側に有利な形で変化していることを実感いたしております。

また、多様な誹謗中傷行為に対する当社による法的対応の成功事例は、ノウハウとして定量的・定性的に蓄積しており、所属業界団体等を通じて、誹謗中傷行為に苦しむクリエイターの方々にも引き続き還元してまいります。


当社は、今後とも、当社所属ライバーが安心して活動を実施できる体制を整え、ファンの皆様に当社コンテンツをお楽しみいただくために、各ステークホルダーとの連携を密とし、攻撃的行為及び誹謗中傷行為に対するより積極的かつ実効性のある対応を講じていく所存です。
 
最後に、当社コーポレートサイト「攻撃的行為または誹謗中傷行為に関する通報」フォーム(https://www.anycolor.co.jp/report)では、当社所属ライバーに対する誹謗中傷のほか、歌ってみた動画やショート動画、ライブイベント映像などの無断転載、なりすましに関する通報等についても受け付けております。
日頃ご協力いただいている皆様に心から感謝申し上げるとともに、引き続きのご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

NEW ENTRY
最新情報