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「攻撃的行為及び誹謗中傷行為対策チーム」活動報告(2023年10月)

ANYCOLOR株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:田角陸。以下「当社」)は、ストーカー行為等の攻撃的行為やインターネット上での誹謗中傷行為に対応する目的で2020年9月に設置した「攻撃的行為及び誹謗中傷行為対策チーム」(以下「対策チーム」)の活動に関して、以下のとおり報告いたします。
 

◆ 対応件数

集計期間:2022年11月1日~2023年10月31日(以下「本集計期間」) 
対応件数:80件
※ 2022年10月に発表いたしました活動報告(「攻撃的行為及び誹謗中傷行為対策チーム」活動報告(2022年10月))に関しましては、以下のページをご参照ください。
https://www.anycolor.co.jp/news/8b06-ryheetz
 

◆ 対応対象となった行為類型

当社は、本集計期間においても、以下のような行為に対して各種対策を講じてまいりました。
・名誉毀損行為
・プライバシー権の侵害行為
・(キャラクターの猥せつな意図での利用等)著作権を侵害する行為
・殺害予告等の脅迫行為
・ストーカー行為
・いわゆる「荒らし」行為
※ 当社は、以下のような行為を「荒らし行為」と位置付けております。
●YouTube等の動画投稿プラットフォームでの配信中に、配信を妨害する意図が認められる形でコメントを連投する行為
●X(旧Twitter)等のSNSにおいて、当社所属ライバーの活動を妨害する意図をもって、脈絡のない形で、①当社所属ライバー及び当社に関連するハッシュタグを付したツイートを連続して投稿する行為、または、②当社所属ライバーの投稿に対して連続したリプライを投稿する行為
・SNSアカウントでの害意をもったなりすまし行為 等
 

◆ 実施した対策の概要

本集計期間に対策チームが講じた対策は、以下のとおりとなります。
 
1 SNSでの権利侵害行為に対して
X(旧Twitter)をはじめとする各種SNSサービスにおいて、当社所属ライバーの名誉権またはプライバシー権を侵害する投稿を行っているアカウント主体に対する当該投稿の削除請求を行うとともに、対応が行われなかった場合に備え、都度SNS運営者に対する通報を実施。
また、当社が悪質と認めたアカウント主体については、当社所属ライバーとも連携のうえ、プロバイダ等に対する発信者情報開示請求を実施したうえで、民事・刑事両面からの責任追及を実施。
なお、当社所属ライバーになりすます形で悪意のある投稿や当社ガイドラインに規定する二次利用の範囲を逸脱した無断転載等を行っているアカウント主体に対しても同様の対応を実施。
※ X(旧Twitter)において執拗に誹謗中傷を行っていたアカウントについて、発信者情報開示請求を行い、対象者が一定の解決金を支払わなくてはならないという内容の示談が成立した事案がありました(https://www.anycolor.co.jp/news/gu7y8dvvs)。
※ その他、各種SNSサービスにおいて、誹謗中傷を行っていたアカウント主体との間で示談が成立した案件が複数ございます。
 
2 「荒らし行為」に対して
YouTube等の動画投稿プラットフォームまたはX(旧Twitter)等のSNSにおいて、当社所属ライバーの活動を妨害する意図または当社所属ライバーを誹謗中傷する意図が認められる形でなされた「荒らし行為」に対して、営業権侵害または業務妨害を理由とする民事・刑事両面からの責任追及を実施。
※ 現時点において、「荒らし行為」による営業権侵害を主たる理由とする発信者情報開示請求に係る裁判手続が計3件係属中となります。また、「荒らし行為」の投稿者の発信者情報の特定に成功した事案は計2件あり、いずれも示談交渉を進めております。
 
3 「転載・切り抜き動画」に対して
当社所属ライバー、顧問法律事務所とも連携のうえ、当社ガイドラインに違反した転載・切り抜き動画に対する削除請求を実施。
※ 2023年5月に開設した「切り抜きチャンネル登録用フォーム」に登録されている各チャンネル管理者には、原則としてプラットフォーマーへの削除請求の前に事前連絡を行っております。
 
4 インターネット掲示板での権利侵害行為に対して
インターネット掲示板における、当社所属ライバーの名誉毀損、プライバシー権侵害につながる書き込みについて、当社所属ライバーとも連携のうえ、インターネット掲示板運営者に対する削除請求を実施。
※ 匿名掲示板において当社所属ライバーの権利を侵害する投稿を行った投稿主について、発信者情報開示請求を行い、対象者が一定の解決金を支払わなくてはならないという内容の示談が成立した事案が1件ありました(https://www.anycolor.co.jp/news/1__5-b26bzfx)。
※ 現時点で、匿名掲示板において当社所属ライバーに対する誹謗中傷を行っていた投稿主との間で示談交渉中の事案が存在します。
 
5 殺害予告等に対して
当社所属ライバーおよび当社に対して危害を加える旨の脅迫行為を認知後、即時に所轄警察署に対する相談を行い、タレントの所在地近辺に警戒態勢を敷くなどの被害発生防止措置を実施。
※ 現時点において、脅迫行為を理由に警察への被害相談を計2件行い、加害者の特定の向けた捜査を行っております。

6 ブログサイトでの権利侵害行為に対して
当社所属ライバーの名誉またはプライバシー権を侵害する内容を含む記事を投稿するアフィリエイトブログサイト(いわゆる「まとめブログサイト」を含みます。)の運営者らに対して、該当記事の削除請求及び以後の同種侵害行為の予防請求を実施。
また、当社が悪質と認めたアフィリエイトブログサイトの運営者については、プロバイダ等に対する発信者情報開示請求を実施したうえで、民事・刑事両面からの責任追及を実施。
 
7 当社所属ライバーの名誉を毀損する形での著作権侵害に対して
当社所属ライバーの名誉を毀損する方法で、キャラクターイラストや3Dモデルにコラージュを施したものを動画投稿サイトやインターネット掲示板に掲載する行為について、著作権侵害を理由として、同サイト運営者またはインターネット掲示板運営者に対して削除請求を実施。
※ 当社は、当社所属ライバーの名誉を毀損する形での著作権侵害行為に対しては、名誉権侵害を理由とする責任追及だけでなく、著作権侵害、不正競争防止法違反を理由とする毅然とした対応(刑事的な責任追及を含みます。)を実施する姿勢をとっております。
 
8 その他の取組みについて
当社は、上記のような権利侵害事案に対する個別の対応のみならず、2022年12月に発表いたしました所属ライバーに対する誹謗中傷行為等の根絶に向けたカバー株式会社との共同声明(https://www.anycolor.co.jp/news/39rbql4wa)や、2023年6月に発表いたしましたグーグル合同会社・note株式会社・UUUM株式会社・当社・カバー株式会社、誹謗中傷問題の有識者から構成される「誹謗中傷対策検討会」への参画(https://www.anycolor.co.jp/news/d2sg8wa2n)など、誹謗中傷行為を防止するための各ステークホルダーとの連携体制を構築いたしました。
 
 
上記のように、対策チームでは、当社所属ライバーの名誉権、プライバシー権その他の権利の侵害行為に対して、各種の措置を講じております。
当社は、今後とも、当社所属ライバーが安心して活動を実施できる体制を整え、ファンの皆様に当社コンテンツをお楽しみいただくために、各ステークホルダーとの連携を密とし、攻撃的行為及び誹謗中傷行為に対するより積極的かつ実効性のある対応を講じていく所存です。
 
最後に、当社コーポレートサイト「攻撃的行為または誹謗中傷行為に関する通報」フォームより、皆様からの通報を受け付けております。
皆様からの通報をきっかけに、当社所属ライバーに対する権利侵害行為を迅速に把握し、具体的な対策を講じることができました。
改めて、ご協力いただいている皆様に心から感謝申し上げるとともに、引き続きのご協力をよろしくお願い申し上げます。